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前回は新NISAや自動積立といった現代の仕組みが、私たちの感情を補ってくれるという話をしました。そして私の「守るべき航路」は老後資金、新NISA満額が目標だとお伝えしました。
今回は、私の頭に投資知識を一年間投入した結果、インデックス投資に落ち着いた理由をお話します。
投資にはリスクがある
こう書くとおびえてしまうかもしれませんが、これは回避できない事実です。
投資家はリスクと戦う定めにあります。
逆に「月利10%保証」「プロが運用するから必ず儲かる」「元本割れなし」―― こういった言葉を見かけたら「胡散臭い」「騙されるのでは」という感覚をもって欲しいと思います。
そのために今から上に書いた三つの謳い文句を、現実と照らし合わせて見たいと思います
そうすることで、インデックス投資の「強さ」も自然と理解してもらえるかなと思います
市場平均と投資の神様
アメリカで神様と呼ばれる投資家、ウォーレン・バフェット。
その総資産は彼の会社、バークシャーハサウェイの株式に支えられており、およそ20兆円前後と推定されます。 そんな彼は50年以上の長期にわたり、市場平均を上回り続けました。
その年利はおよそ20%前後と言われています。
アメリカのS&P500の市場平均は多めに見積もって年利10%前後と言われていますので、バフェットは市場平均の2倍ほどの利益を毎年を出していると言えます。
数字が出揃うと、さきほどの「月利10%」がいかに無茶な話であるかが分かると思います。 念のためバフェットの年利を月利に直すと、おおよそ月利1.5%。
投資の神様でも月利1.5%がやっとの世界で、月利10%……?
「投資の神様の10倍の利益を毎月出せる」とうたっている投資が、いかに現実的でない「怪しい投資」なのかおわかりいただけますでしょうか。 これは市場平均と比較しても同様です。
そして、まるで実現可能性のない投資収益をうたう商品と比較して 市場平均(インデックス投資)のいいところは、誰もが「続ける」ことができれば再現可能という点にあります。
私たちは投資の神様にはなれない確率が高いですが、その半分くらいなら誰にでもなれる可能性があるのです。
プロでも勝てない市場の構造
株式市場は誰でも参加できます。
そこに区切りはなく、プロも素人も同じ場所で戦っています。 例えるならそれは大きな受験会場のようなもの。
そこには現役東大生もいれば、世界で一番頭の良い人間たちがチームを組んで参加することもできてしまう。
彼らはどこからでも過去問を手に入れてきて、なんなら問題を出す先生から予想を教えてもらって、恐ろしい精度のヤマをはることもできます。 合法的に会場の中に早く入ってきて、解答を始めることだってできる。
「そんなの不公平だ!」と思われたあなたは正しい。ごもっともです。
実はプロ同士も同じことを思っています。
そんな不公平さがあるからこそ、競争が発生します。誰だって一番になりたい。
投資の世界では今この瞬間にもプロ同士が争い、食い合っています。
あまりに複雑な争いすぎて、過去には猿にランダムに選ばせた株が、プロの投資家が運用した株の収益といい勝負をしたという話もあるほど。
もはや個人の努力でどうにかなる次元ではなく、構造的に「勝てない」のが当たり前の世界。 「プロだから儲かる」という発想が間違った方向性であることが理解いただけたでしょうか。
一秒先も分からない激動の中で「元本割れなし」という保証も、できるはずがないですよね。
ではどうして同じ謳い文句が消えないのか
株式市場はプロでも生き残れるかわからない過酷な世界。
そんな中で聞こえてくる甘い言葉は、市場で勝つことから逃げて、眼の前のあなたを騙すことで利益を出そうと考えている「誰か」からの声なのかもしれません。
唯一の抜け道
例え話がうまくできているか不安ですが、まともに勝負をしても勝てないんだ、ということがなんとなく伝われば幸いです。
過度な利益や安定をとろうとすると騙される危険が高いことも。
ここまで読んで、投資詐欺に対するリテラシーが少し上がった一方で 「じゃあどうすればいいの?」と思った読者もいると思います。
大丈夫です。投資は受験と違って抜け道があります。
もうおわかりの方もいるかもしれませんが、それがインデックス投資なのです。
インデックス投資とは
それは受験でいえば「必ず平均点が取れる」勉強法になります。
あなたがやるべきことは、受験会場にしっかり到着して、解答を用紙に記入し、提出するだけ。
実は株式市場という受験会場には、これだけで平均点が誰でも取れるという抜け道があるのです。 プロと戦う必要はありません。分厚い過去問も不要です。
現実の株式市場は年々成長しています。投資で得た資金で企業は利益を作り出し、それがまた企業を成長させる。プロ同士の争いを尻目に、多くの企業が成長していく、その平均値が市場平均となって、インデックス投資の利益に繋がります。
個別で見たら勝ち負けがあるが、それを無視して市場全体の成長にそのまま乗っかる。
それがインデックス投資の本質です。
これは諦めではありません。勝てない競争に参加しないという、合理的な判断です。
大事なことは、株式市場という受験会場から退場しないこと 航路を守ることも、ぼったくり商品や詐欺に騙されないことで、市場からの退場を防げます。
そして、市場から退場しないための続けるために必要な要素をもうひとつ、次回にお話したいと思います。
それでは次回は「リスク許容度ってどうやって決めた?私の場合」です。


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