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前回の記事では SBI証券で証券口座を開設し、セキュリティの不安も乗り越えて、投資をスタートする準備が整ったところまでを書きました。
自分が買うと必ず下がる説
私が初めて株を買ったとき、積立設定をしている日、ボーナスなどで一括で買うとき 常に考えていることがあります。
「明日株が下がるかも……」
投資家の間には、こんなジンクスがあります。 「自分が買うと、必ず下がる」 笑い話のように聞こえますが、それほど「損をする恐怖」は強いのです。
そしてそれは、一番当たってほしくないときに当たるジンクスなのです。
2025年4月
私が口座を開設したのは2025年3月、購入したのはeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)それぞれ10万円分で合計20万円。
その翌月、世界的な事件が起きます。 トランプ政権の関税発表ーーいわゆるトランプ関税ショックによる、世界的な株価急落が始まったのです。
赤い数字
「マイナス15%」と表示された画面
SBI証券の積立アプリを開くたびに、赤い数字が増えていきました。
「買うんじゃなかった、始めるのが早すぎた」
SNSを見るとどこも阿鼻叫喚「損切りしました」「まだ暴落じゃない。もう一段下がると思います」
額だけみれば2万円前後ですが、体感はその10倍は損した気分でした。
「暴落は買い増しのチャンス」「NISAやってるやつは国に騙されてる」 「この暴落は今までと違う」「底で入り直せばいい。今は売り」
本やyoutuberの理論と、SNSにいる人の発言が全然違う。
誰を信じて良いのか分からない。 共通していたのは、暴落は最大50%まで資産が減ることもあるし、始まれば10年続くこともある、という まったく安心できない言葉でした。
オルカンやS&P500は投資信託という種類の投資商品なのですが、これは買うときも売るときも3日~4日かかるのです。
それに対して市場の暴落は一日でガツンと下がるので、今から売っても損失は回避できないのが普通です。 あがいても無意味であり、何があっても手放さないのが私が学んだ教科書通りの動き。
頭ではわかっていても、画面を見るたびに落ち着かない気持ちになりました。
正直に言うと、売ろうかどうか、何度も考えました。 でも結局、何もできなかった。
「売ってももう遅いし、もっと下がるかもしれないってみんな言ってるし、積立設定解除しようにも、今月分の口座引落はもう終わってる……」
まさに絶望。私の投資のスタートラインは大きな損失から始まったのでした。
でも、それが正解だった
何もできないまま数週間経ったのち、トランプ関税ショックの影響は結局どうなったのか。
なんと、株価は回復していました。 それも、大きくプラス方向に。
もしあのとき、感情にまかせて株を売っていたら―― 損失を出したばかりか、株価上昇の波に乗ることもできなかった。
ふと目に入った本の一文が、輝いて見えました。 「この教訓は明らかだ。投資家は『稲妻が輝く瞬間』に市場に居合わせなければならない。」 (チャールズ・エリス『敗者のゲーム』日経BP社、2022、p.042)
「仕組み」が私を守ってくれた
私が株を最悪のタイミングで損切りせずに済んだのは、意志が強かったからではありません。
売買に時間のかかる投資信託の仕組み 自動積立設定の仕組み インデックス投資の仕組みが 私の感情に関係なく淡々と動いてくれていたからです。
怖さを消す必要はない。怖くても動かない仕組みを作ること、それだけで十分でした。
次回は個別株とインデックス、両方試して気づいたことをお話します。
「インデックスだけじゃつまらない? 個別株を試して後悔した話」


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