クマバチに学ぶ、投資の歴史と前提の変化

投資入門

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この記事はこんな人におすすめです

  • 短期と長期、どちらの投資手法が稼げるのか疑問に思っている。
  • 投資の前提を確認したい
  • 長期投資についてデータで納得感を得たい

結論からお伝えすると、昔は短期投資こそが投資の本質だと考えられていました。
しかし、時が流れるにつれて長期投資が合理的だと考えられるようになってきた、という歴史があります。

この結論を知った時、私も投資を始める前「短期投資こそが投資」だと考えていたことを思い出しました。

昔は「短期で当てる」が主流だった

投資と聞くと、今でこそ

長期・分散・低コスト

という言葉をよく目にするようになりました。

実は、これは最初から当たり前だったわけではありません。
むしろ昔の主流は逆でした。

  • 割安な銘柄を見つけて買う
  • タイミングを見て売る
  • 市場平均を上回る

「うまくやれば勝てる」という前提だったのです。

短期売買や銘柄選びこそが、投資の本質だと考えられていた時代がありました。
冒頭でお伝えした通り
私も投資は「短期・集中・高コストで当たり前だ」という認識を持っていたのです。

クマバチは「飛べないはず」だった

少し話はそれますが、クマバチをご存じでしょうか。

ずんぐりとした体に小さな羽、黄色の毛を胸部に持つこのハチは
昔の理論では「飛べないはずだ」と言われていました。

体に対して羽が小さすぎるため、当時の空気力学を当てはめると、揚力が足りないはずだと。

でも現実では、普通に飛んでいました。

間違っていたのは”現実”ではなく”前提”
その後の研究で分かったことはシンプルです。

クマバチは「飛行機と同じ仕組みでは飛んでいなかった」んです。

羽ばたきによって空気に渦を作り、その力で浮いていたのでした。
学者が適用する前提が間違っていたという事実が、明らかになりました。

しかし、現在でも「クマバチは本来飛べるはずがないのに飛べている」という
キャッチーな雑学は広がっています。
私も初めて聞いたときに「おもしろいな」と思って調べたことがあります。

投資でも同じことが起きていた

昔の投資の前提はこうでした。

「分析すれば市場に勝てる」

でも、データが積み重なるにつれて、この前提は揺らぎ始めます。

例えば、アメリカの代表的な指数、S&P500を対象にした調査では、

投資のプロが銘柄を厳選・売買するアクティブファンドの中で
長期で市場平均に勝ち続けるものはごく一部という結果が出ています。

代表的なレポートである
SPIVAレポートでは、

  • 10年で約80〜90%のアクティブファンドが市場平均に負ける
  • 20年ではその割合はさらに増える

という結果が繰り返し示されています。

コストだけで結果は大きく変わる

さらに重要なのがコストです。

例えば年利5%の運用でも、

  • よくあるインデックスファンドの手数料0.1% → 実質4.9%
  • よくあるアクティブファンドの手数料1.5% → 実質3.5%

この差は長期では非常に大きくなります。

30年運用すると、最終資産に1.5倍以上の差が出ることもあります。

つまり

「どの商品を選ぶか」より「どれだけコストを抑えるか」のほうが影響が大きいのです。

見えてきた「別の飛び方」

こうしたデータから見えてきたのが、市場全体をそのまま持つという戦略です。

  • 分散する
  • 長く持つ
  • コストを抑える

この三つを守ることで利益の最大化を目指す戦略が有効だと徐々に明らかになります。
そしてこの戦略を実現する手段として広まったのが、インデックスファンド だったのです。

「合理」は後からやってくる

ここが一番大事なポイントです。

クマバチの飛び方は、あとから説明されました。
最初に理論があったわけではありません。

投資も同じです。

現実のデータが積み上がり、あとから合理性が見えてきたのです。

それでも人は”当てにいきたくなる”
ただ、面白いことに

  • 短期で勝ちたい
  • 銘柄を当てたい
  • 市場に勝ちたい

という気持ち面での要素は、今でも強く残っています。

理論は更新されても、直感はなかなか変わらないんです。

そしてキャッチーなイメージは拡散されやすいので、
依然としてSNSなどで短期投資による爆発的な利益や、銘柄分析の成功例、市場平均を上回る年利の強調がはびこっています。

しかし、短期投資が投資の本質であるという前提は、データによってとうの昔に崩れ去っています。

私も個別株の予想をしてみたことがありますが、まったくと言っていいほど当たりません。
大きく含み損を出している任天堂株と、高値掴みしたNVIDIA株は、私の欲の象徴です。

あなたはどの前提に立ちますか?

昔の前提
「短期売買の繰り返しでも、うまくやれば長期で勝てる」

今見えている現実
「長期的に多くの人は市場に勝てない」

そしてデータが示すのは、
分散・長期・低コストが「現実に強い」戦略であることです

今の私はインデックス投資こそが私に合った勝ち筋だと、データと経験によって理解しています。

最後に
クマバチは、理論を無視して飛んでいたわけではありません。
人間の理解が追いついていなかっただけです。

投資も同じです。
「納得しやすい戦略」と「現実に強い戦略」は、実は違うんです。

もし迷ったときは、
「どちらが長い時間を生き残ってきたか」
という視点で考えてみてください。

※本記事は特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いします。

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