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前回のあらすじ 個別株で痛い目を見て、「退屈な投資」こそが良い投資だと気づきました。
今回は、相場が荒れるたびに私を落ち着かせてくれる言葉と、それを支える制度・仕組みについてお話しします。
「航路を守れ(Stay the Course)」
ここ数年株価は世界的に絶好調で、いつから開始しても、続けてさえいれば含み益が出ている人も多くいるはずです。
投資を始めて約一年の私も、関税ショックでの暴落や、その後の回復に合わせて、気分の浮き沈みを経験できました。
何年も続く本格的な暴落や、バブルのような暴騰ではありませんが、株価の上下に連動しての感情の動きは、やがてある言葉に繋がっていることに気づきます。
「航路を守れ(Stay the Course)」
アメリカの有名な投資会社の創業者、ジョン・ボーグルが提唱した、市場の暴落や誘惑に負けず、長期・分散・低コストのインデックス投資を貫く信念。
短期的な変動に一喜一憂せず、投資目標を堅持することで成功確率を高める、投資の基本理念です。
過去を振り返って
航路を守るためにどうすればいいのか
株価の値下がり時には恐怖で動けなかった私
値上がり時には調子に乗って高値づかみをしてしまった私
ここまで運だけで生き残ってきた私は、投資の勉強の手を止めることはありませんでした。 そのおかげで、最近やっと現代のシステムに守られていることに気づきました。 ここからは私が気づいた「資産を守るために整えられた仕組み」についてお話します。
最強制度、新NISA
まずはなんといっても新NISA制度。
これは、一定額までの投資(合計1800万円まで)で得た利益が非課税になる制度です。
枠は一年ごとに更新され、最大で1800万円分の投資をすると、それ以上非課税枠はありません。
また、新NISA枠の投資商品を売却すると、その年は枠が復活しません。
要するに「売ってもいいことがない」制度であり、「買って持っておく」インデックス投資が想定された制度設計がされています。
さらに、新NISAの対象になっている商品は金融庁の基準を満たすことが必要です。 (ただし、リスクの高い商品も一部あります。対象になっているから大丈夫、というわけではありません)
投資信託の売買制限と自動積立
投資信託は、証券口座で売買してもお金が口座に入るには数日かかるため、毎日変動する株価に対して狙いすました売買は個別株よりも難しいです。私がトランプ関税ショックで狼狽売りする前に株価が戻ったのは、ひとえに売買に時間がかかるという仕組みのおかげでした。
証券口座で使える以下のような仕組みも有効です。
自動積立:自分の感情に関係なく取引を可能にしてくれます。暴落していようと、暴騰していようと、何も考えずに積立。これはドルコスト平均法と呼ばれる手法にも合致していて無駄がないです
定額自動振込:銀行口座から銀行口座へ自動で振り込んでくれる機能です。多くの銀行で手数料が無料ですし、給料が入って気持ちが大きくなる前に投資資金を確保できます。
AIによる無料かつ合理的なアドバイス
ChatGPTなどのAIの台頭により、他人に騙される心配なく、投資の最適解を教わったり、自分の資産を増やす方法をわかりやすく知ることができるのも、私の投資行動に大きな安定感を与えてくれています。 (ただし、AIは過去のデータに基づいた「理論上の最適解」を示してくれているだけです。株価の上下を読むことはできませんのでご注意ください)
以上のような数々の先人の教えと整った制度、激しくも安定した市場の成長により、今の私の資産は全体では含み益が膨らんでいっています。
知識を手に入れるハードルが極限まで下がった時代
ここまで紹介した仕組みは、どれもインデックス投資と相性がいいです。
理論や仕組みの内容を完璧に理解していなくても、現代の投資のやり方は「買って持ち続ける」ことがやりやすい方向に設定されています。それでも完全には固定されていないので、最後は自分次第なのですが……
こうやって仕組みが強化されている現代では、学んで行動することのリスクが減り、リターンがどんどん大きくなっています。
個別株で火傷しそうになったことも、今では一度やっといてよかったなと思える経験でした。
失敗を恐れて投資を始めなかったら、今の私はないのですから。
「航路を守れ」という言葉は、長年日本の人生設計の大きな指針であった「成功のレールに乗る」「レールから外れたら、そこで人生は終わり」という価値観ではなく、新時代の「ふらふらしながらも目標を見失わなければ、いつかたどり着ける」という希望に満ちた価値観を私に示してくれているのだと思います。
私の航路
私の投資の最終目標は「老後資金」です。 なので、投資したお金を株式の売却によって現金に変えるのは30年は先の話になります。(私は現在33歳なので、65歳定年想定です)
インデックス投資においてはおおよそ15年持ち続けると、90%以上の確率で資産が増えているというデータがあります。その倍の期間を取れば、まぁ失敗しないよな、くらいには思えるのではないでしょうか。
みなさんは、何歳まで働きたいですか? 私は今すぐにでも仕事を辞めたい。
それは職場がイヤということではなく「何かあって仕事を辞めても安心して生きていける状態が理想だなぁ」という、無職を経験した後に強く感じた思いの現れです。 老後2000万円問題に代表されるように、新NISAで1800万の枠を埋めることは、老後を自由に生きるために大きな貢献をしてくれるでしょう。
それが私の航路です。
次回は「なぜインデックス投資に落ち着いたのか」をお話しします。


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